チャーンピンのタイマッサージについて

タイマッサージを受けたことがある方も、ない方もタイマッサージについて私なりにご説明いたします。
また当店のマッサージの特徴や、よくあるご質問などもまとめました。少し長いですのでお時間のある時にご一読いただけますと嬉しいです。なお無断転載はご遠慮ください。

チャーンピンのタイマッサージの特徴

「タイ古式マッサージ」と表記されることが多いタイマッサージですが、当店では西洋の近代医学を取り入れたダイナミックタイマッサージ、オステオタイの要素を取り入れたスタイルをとっているので「古式」という名称を外して「タイマッサージ」と表記しています。

オステオタイのある一部分であるダイナミックタイマッサージはフランス人オステオパスDavid Lutt氏がタイ古式マッサージのマスター故チャユート・プリヤシット氏から受け継いだ動的アプローチとオステオパシーを融合して生まれました。

ダイナミックタイマッサージのダイナミックというのは、「動的」と訳されます。リズミカルなゆらす動き、振動のテクニック用い、身体の各部の失われてしまったリズムを回復させていきます。体の中の70%を占める水元素に働きかけていくのも大きなポイントであり、それはファシアに繋がっています。難しいことは抜きにして、波のような自然のリズムに漂うマッサージは只々気持ちいいです。

一方ダイナミックタイマッサージとタイ古式マッサージを区別するときに、タイ古式マッサージの持続圧や重力を用いたテクニックはスタティック「静的」と表現し、パワフルでやさしいスタティックの手技は安心感を与え心と身体に安らぎをもたらします。

当店の施術では、このダイナミックとスタティックの技法はどちらか一方ではなくお客さまのお身体の状態によって交ぜる割合を変えています。あらかじめ決められた順序や手技で施術を進めるのではなく、身体の声を聴きながらその瞬間に必要な動き、必要な間を選択していきます。共鳴することによってうまれるセッション(施術)はとても美しいものです。

現在の施術スタイルは主にDavid Lutt氏、ミワチハル氏から影響を受けています。特に自分自身の在り方や繊細なタッチや動き方の基本については2020年11月に参加した気づきのリトリート"Meditative Dance"がターニングポイントとなりました。

タイマッサージ歴史と概要

タイ古式マッサージのルーツは2500年前にさかのぼり、シバカゴーマラバット「Javika Kumar Baccha」として知られるブッダの主治医によって、仏教と共にインドからからタイに伝わったとされています。タイ古式マッサージは、タイ伝統のマッサージの一種であり主に2つのスタイルに分けられています。指圧だけでなくストレッチ技法を含むものをチェンマイスタイル、ストレッチ技法を含まないものを宮廷スタイル、ワットポースタイルと呼んでいます。またこれらのスタイルは一部であり、タイ国内にはさまざまな伝統医療やマッサージがあります。

またタイ古式マッサージは、人体に「セン」と呼ばれるエネルギーラインが流れているという理論の上に成り立っています。(この「セン」は中国の経絡の考えに似ていますが同じではないです)エネルギーライン「セン」には生命エネルギーのプラーナ(氣)が流れており、プラーナの供給が滞ることによって不調をきたすと考えられています。

現代の「タイ古式マッサージ」と言われるものはこのセン理論を用い、指圧または「パーム」と呼ばれる手のひら全体で圧を加え、さらにストレッチによってセンに刺激を与えエネルギーの流れを正常な状態に調整していく技法のことを言います。単にコリをほぐすだけはなく自律神経に作用し、内臓の動きや免疫、ホルモンのバランスの調整が期待できます。更に「二人でやるヨーガ」、「怠け者のヨーガ」と言われ深い呼吸と半覚半眠の瞑想状態をもたらし「世界一気持ちいいマッサージ」とも評されています。